20200520 サイクロン(アンファン)

※2020年5月21日19時現在

気象概要

・5月20日17時頃(現地時間)、インド・西ベンガル州サーガル島付近に上陸。


※インド気象庁より

過去の被害状況

コロナ禍での避難状況

・避難者数300万人以上(報道)

感染状況(インド)

2020年5月21日現在、感染者数112,359人、死者3,435人。

感染状況(パキスタン)

2020年5月21日現在、48,091人、死者1,017人。
パキスタン政府特設サイトより

避難所対策(インド)

・避難所の定員を制限
・手洗い・消毒等を徹底

報道

・『インド東部 サイクロン上陸、新型コロナで避難困難に』(2020/05/21 17:01 TBS)
今回、インドとバングラデシュでは新型コロナウイルスの感染拡大で両国ともロックダウン=都市封鎖が継続している最中にもかかわらず、あわせておよそ270万人に避難が呼びかけられました。しかし、感染をおそれて避難所に入るのを嫌がる人が出たほか、インドでは避難所がウイルスの検疫センターとして使用されているところもあったということで、ウイルス対策と並行しての災害対応の難しさも浮き彫りになっています。

被害状況

人的被害

・暴風や高潮による被害で少なくとも30人が死亡(報道)

インド

・死者14人(地元メディア)

バングラディッシュ

・死者16人
-避難所へ向かう途中に倒木で5歳の男児が死亡
-村人たちを避難所に移動させていたところ、ボートが転覆しボランティアが水死(赤新月社)

建物被害

バングラディッシュ

・全壊:数千棟(報道)

報道

・『感染者増のインドなどにサイクロン上陸 数百万人が避難』(2020/05/21 15:40 朝日新聞)
地元メディアなどによると、数千棟の家屋の倒壊や洪水などでインドでは14人の死亡が確認された。バングラデシュでも避難所へ向かう途中に倒木で5歳の男児が死亡するなど、8人が犠牲になった。バングラデシュは川の河口に位置し、国土の大部分が標高の低いデルタ地帯にあることから、高潮で広範囲が水没しやすい。100万人以上のロヒンギャ難民が暮らす南東部コックスバザールのキャンプは、サイクロンの直撃は免れた模様だが、被害状況を国際機関などが確認している。

・「インドとバングラデシュに大型サイクロン 新型ウイルスで避難や救助難航」(2020/05/21 BBC)
何百万人もの住民がすでに避難しているものの、当局は新型コロナウイルスの流行や、それによる他者との距離を取る制限が救助活動を難しくしていると説明した。21日未明までに少なくとも15人の死亡が確認されている

・『インド東部にサイクロン上陸、12人死亡 バングラで数千棟倒壊』(2020/05/21 10:49 CNN)
インド東部に20日午後、サイクロン「アンプン」が上陸し、少なくとも12人が死亡した。隣国バングラデシュでは数千棟の家屋が全壊する被害が出ている。米国の合同台風警報センター(JTWC)によると、サイクロンは現地時間の午後5時ごろ、西ベンガル州サーガル島付近に上陸。その後、最大風速約44メートルの風を伴いながら、人口約1400万人の都市コルカタに向け北へ進み始めた

救援活動

・『【緊急発表】COVID-19と闘うインドとバングラデシュに強力サイクロン接近中 避難所でのソーシャル・ディスタンシングは困難』(2020/05/20 ワールド・ビジョン)
バングラデシュとインド両国で政府と協力して支援活動を早急に実施できるよう、食料・水・衛生キットなどの緊急物資配給の準備が整えて待機しています。バングラデシュでは、スタッフが避難所に食料と水を提供する一方、マスメディアを通じて地域住民にサイクロン上陸が迫っていることを警告し、ソーシャル・ディスタンシングを保つよう注意を喚起するために、地元当局と協力しています

・『サイクロン「アンファン」バングラとインドの子ども1,900万人に鉄砲水、高潮や豪雨の危険』(日本ユニセフ協会)

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