20220711 7月11日から13日にかけての大雨警戒・被害状況

概要

期間雨量

埼玉県

※7月12日~15日15時(気象庁アメダス)
寄居 114.5mm 三峰 94.5mm 飯能 154.0mm
熊谷 162.5mm 秩父 59.0mm さいたま 118.5mm
上吉田 52.0mm 浦山 58.0mm 越谷 97.5mm
鴻巣 168.0mm ときがわ 262.5mm 所沢 74.5mm
久喜 135.5mm 鳩山 435.5mm

気象警戒情報

・東北から西日本では、11日から13日にかけて大気の不安定な状態が続く見込み
・各地で激しい雷雨となり、局地的には1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがある
→土砂災害や低い土地の浸水、川の急な増水、落雷や突風、「ひょう」に注意を呼びかけ(気象庁)

予想雨量

※24時間予想降雨量、いずれも多いところで(12日夕方まで)
・関東甲信と東海、北陸、新潟県:100ミリ
・東北と近畿、中国地方:80ミリ
※24時間予想降雨量、いずれも多いところで(13日昼まで)
・東海と関東甲信:100ミリ
・近畿、新潟県、東北:80ミリ

気象庁による解説

・『関東甲信 夜にかけ局地的に激しい雨のおそれ 土砂災害など注意』(2022/07/13 11:54 NHK)
気象庁によりますと、12日は日本海にある低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、上空には寒気が南下して北日本から西日本の広い範囲で大気の状態が不安定となり、各地で雨雲が発達しました。埼玉県では夕方から発達した雨雲がかかり続け、鳩山町や嵐山町、越生町、東松山市、それに坂戸市付近でレーダーによる解析でおよそ100ミリから120ミリの猛烈な雨が相次いで降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を相次いで発表しました。これについて気象庁は埼玉県の周辺では東寄りの風と、南寄りの風がぶつかり合って風が収束し、局地的に積乱雲が発達していると分析しています。特にこれまでの雨量が360ミリを超えた鳩山町周辺では風が収束し続けることで発達した雨雲が滞留するように同じ場所にかかり、猛烈な雨が降り続いているとみられるということです。

気象情報

記録的短時間大雨情報

発表時刻情報名称標題見出し文情報元
2022-07-12 17:58:52記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報
17時50分埼玉県で記録的短時間大雨 鳩山町付近で約100ミリ熊谷地方気象台
2022-07-12 18:38:37記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報18時30分埼玉県で記録的短時間大雨 東松山市付近で約100ミリ熊谷地方気象台
2022-07-12 19:08:39記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報19時埼玉県で記録的短時間大雨 鳩山町付近で約100ミリ
熊谷地方気象台
2022-07-12 19:19:18記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報19時10分埼玉県で記録的短時間大雨 嵐山町付近で約110ミリ熊谷地方気象台
2022-07-12 20:00:10記録的短時間大雨情報網走・北見・紋別地方記録的短時間大雨情報19時50分北海道で記録的短時間大雨 遠軽町丸瀬布付近で約90ミリ網走地方気象台
2022-07-12 20:00:10記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報19時50分埼玉県で記録的短時間大雨 東松山市付近で約100ミリ
熊谷地方気象台
2022-07-12 20:08:28記録的短時間大雨情報網走・北見・紋別地方記録的短時間大雨情報20時北海道で記録的短時間大雨 遠軽町丸瀬布付近で約110ミリ
網走地方気象台
2022-07-12 20:16:49記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報20時10分埼玉県で記録的短時間大雨 鳩山で110ミリ 20時埼玉県で記録的短時間大雨 越生町付近で約100ミリ
熊谷地方気象台
2022-07-12 20:48:35記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報20時30分埼玉県で記録的短時間大雨 毛呂山町付近で約120ミリ
熊谷地方気象台
2022-07-12 20:58:37記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報20時50分埼玉県で記録的短時間大雨 坂戸市付近で約100ミリ熊谷地方気象台
2022-07-12 22:11:39記録的短時間大雨情報埼玉県記録的短時間大雨情報22時埼玉県で記録的短時間大雨 狭山市入間川で108ミリ
熊谷地方気象台

専門家による解説

気象予報士

・『埼玉で記録的大雨 警戒点と今後の見通し』(2022/07/12 23:37 NHK)
暖かく湿った空気の影響で東日本と北日本では大気の状態が非常に不安定になり、埼玉県鳩山町では6時間余りの雨量が350ミリを超え、平年の7月1か月分の2倍にのぼる記録的な大雨となっています。土砂災害や低い土地の浸水などに厳重な警戒が必要です。すでに道路の冠水や土砂崩れが発生していて、早めの安全確保を心がけてください。

避難情報

緊急安全確保

埼玉県

・東松山市(毛塚地区と田木地区、計814世帯2091人、2022/07/12 22:25発表、大雨により九十九川で水があふれ出したため)→2022/07/12 06:10解除

被害状況

人的被害

・けが人1名

車両浸水

宮城県

・宮城県加美町:乗用車の河川への転落
<報道>

・『大雨で増水の川に車転落 乗っていた女性無事救出 宮城 加美町』(2022/07/13 17:37 NHK)
警察によりますと、13日午前9時ごろ、加美町上狼塚の名蓋川に軽自動車が転落する事故がありました。車には女性1人が乗っていて、事故に気付いた近くの住民が工具で車の窓を割って女性を助け出し、けがはなかったということです。現場は、市の中心部から2キロほど離れた田んぼなどが広がる地域で、当時、川は大雨のため道路との区別がつかないほど水位が上がっていました。現場では、川に落ちた車がほとんど水につかり、水面には水色の屋根だけが見える状態になっていました。警察によりますと、運転していた女性は「雨で道がよく見えなかった」と話しているということです。

埼玉県

・埼玉県鳩山町:車両浸水による閉じ込め→救助→軽いけが。命に別状はないものの、低体温の症状があったため、念のため入院(NHK報道)

・『大雨で川あふれる 浸水の車から妊婦救助 意識あり 埼玉 鳩山町』(2022/07/12 23:16 NHK)
西入間広域消防組合消防本部によりますと、12日午後7時30分ごろ、鳩山町赤沼の道路で「水があって車から出られない」と車の中にいる女性から通報がありました。消防が現場で確認したところ、車1台が腰から胸のあたりまで浸水していて、妊娠している女性1人が車の中に取り残されていましたが、消防がボートなどで救出活動を行い、午後10時40分ごろ、救助されたということです。消防によりますと、女性は意識があり、現在、手当てを受けているということです。


・埼玉県滑川町:アンダーバス冠水による乗用車の浸水

・『アンダーパスが冠水 乗用車が水につかる 埼玉 滑川町』(2022/07/12 20:10 NHK)
12日午後7時すぎ、埼玉県滑川町で撮影された映像では、アンダーパスになっている道路が冠水し、乗用車がタイヤが隠れるほど水につかって身動きが取れなくなっています。現場では、懐中電灯を手にした警察官が、状況を確認しています。また、道路には水が激しく流れ込む様子も映っています。

住家被害

埼玉県
都道府県市町村床上浸水(棟)床下浸水(棟)備考
埼玉県鳩山町2310
埼玉県毛呂山町515
埼玉県越生町47
埼玉県東松山市411
埼玉県川越市27
埼玉県ときがわ町28
埼玉県狭山市15
埼玉県坂戸市17
埼玉県鶴ヶ島市3
埼玉県嵐山町1
埼玉県さいたま市2
埼玉県滑川町2
埼玉県幸手市1
合計4279
※その他、土砂災害による被害:ときがわ町6世帯
※『令和4年7月12日の大雨による被害状況について(第8報)』(2022/07/15 15:00現在 埼玉県)
<報道>

『埼玉 ときがわ町 住宅が土砂崩れの被害 町職員が現地調査 開始』(2022/07/13 08:53 NHK)
ときがわ町の関堀で住宅が土砂崩れの被害を受けた87歳の住民の男性は「雨がすごかったのできのうの夜の6時か7時ごろに妻とともに避難した。けさ帰ってきて家を見たら土砂が家の中まで入り込んでいた。今までも大雨は経験しているがこんなことは初めてだ」と話していました。同じく土砂崩れの被害を受けた隣の家の42歳の女性は「家にいて枝が折れるような大きな音がしたので、ここにいては危ないと思って夜に急いで避難した。けさ、様子を見に来たら物置にも土が流れ込んでいて扉が開かなくなっていた。家の中がどうなっているかはわからない」と話していました。
また、ときがわ町の番匠地区では山の斜面が崩れて木が根元から倒れていました。山の斜面の向かい側にある住宅に住む40歳の男性は「12日の午後9時ごろに大きな音がした。停電していたので、ライトを持って家の外に出て向かい側を見たら山が崩れていたので消防に通報した。その後、妻と一緒に避難して、朝になって帰ってきたが、土砂が家の前まで迫っているを見て驚いた」と話していました。

土砂災害

埼玉県

・土砂災害・土砂流出
鳩山町:12件
東松山市:10件
ときがわ町:6件
嵐山町:3件
越生町:2件
※『令和4年7月12日の大雨による被害状況について(第8報)』(2022/07/15 15:00現在 埼玉県)

河川被害

埼玉県

・河川越水、溢水情報
葛川(坂戸市(大字東和田))溢水(現在は解消)
飯盛川(坂戸市(片柳、坂戸市小沼))溢水(現在は解消)
九十九川(東松山市(田木))越水(現在は解消)
庄兵衛堀川(久喜市(台除堀))越水(現在は解消)
鳩川(鳩山町(赤沼、石坂、熊井))溢水(現在は解消)
※『令和4年7月12日の大雨による被害状況について(第8報)』(2022/07/15 15:00現在 埼玉県)

浸水・冠水被害

埼玉県

鳩山町0件(12件)、ときがわ町0件(1件)、嵐山町0件(2件)、
入間市0件(1件)、北本市0件(4件)、狭山市0件(5件)、
鴻巣市0件(1件)、川越市0件(15件)、鶴ヶ島市0件(6件)
東松山市1件(19件)、日高市0件(4件)、毛呂山町0件(4件)、
蓮田市0件(3件)、白岡市0件(1件)、
さいたま市0件(15件)、杉戸町0件(2件)、幸手市0件(2件)、
熊谷市0件(10件)、滑川町0件(7件)、吉見町0件(6件)、
川島町0件(1件)、桶川市0件(8件)、春日部市0件(7件)、
坂戸市0件(19件)
※『令和4年7月12日の大雨による被害状況について(第8報)』(2022/07/15 15:00現在 埼玉県)


・道路冠水(鳩山町)

愛知県

・常滑線、河和線の線路冠水

・『名鉄常滑線の線路が冠水 愛知 知多 長浦駅付近』(NHK)
名鉄によりますと、大雨の影響で、常滑線の愛知県知多市の長浦駅と古見駅の間で、線路の一部が冠水したということです。名鉄によりますと、このほか、河和線でも、近くの川が増水した水が流れ込み、線路が冠水したということです。

その他

群馬県

・列車の土砂への乗上げ(群馬県下仁田町)

・『群馬 上信電鉄 列車が土砂に乗り上げ停止 けが人なし』(2022/07/13 20:39 NHK)
13日午後1時すぎ、群馬県下仁田町で、上信電鉄の上りの2両編成の列車が、線路に流れ込んだ土砂に乗り上げて停止しました。上信電鉄によりますと乗っていた乗客1人と運転士1人にけがはなく、乗客は電鉄会社の車で代行輸送されたということです。また、列車の脱線や脱輪はなかったということです。現場は千平駅と下仁田駅の間の山あいで、土砂は高さ30センチ、幅10メートルほどにわたって流れ込み、現在、撤去作業が行われています。

兵庫県

・住宅の石垣が崩れる(神戸市灘区)

『神戸 灘区 住宅の石垣が崩れる 大雨の影響か』(2022/07/12 12:12 NHK)
12日午前7時前、神戸市灘区曾和町で「住宅の石垣が崩れている」と警察に通報がありました。警察や消防によりますと、石垣は2メートルから3メートルにわたって崩れていて道路の側溝に流れ込んだため水があふれているということです。大雨の影響とみられますが、警察によりますと、けが人はいないということです

支援情報

片付け・清掃

埼玉県

・災害廃棄物仮置き場を鳩山町が設置(1か所)

報道

埼玉県鳩山町:道路冠水による乗用車への閉込め

・『道路冠水 妊婦が車に閉じ込められるも3時間後救助 埼玉 鳩山町』(2022/07/13 16:45 NHK)
12日午後7時半ごろ、大雨が降った鳩山町赤沼で「車の中に水が入ってきて動けない」と女性から通報がありました。管轄する西入間広域消防組合消防本部によりますと、通報したのは妊娠中の30代の女性で、1人で車を運転していたところ、大雨で道路が冠水し車から出られなくなったということです。通報からおよそ10分後に消防が現場付近に到着しましたが、水が腰から胸あたりの高さで川のように勢いよく流れ、救助隊が近づくことができない状況だったということです。救助隊が女性に近づくことができたのは午後10時ごろで、ボートに乗って車のほうへ移動すると、車から外へ出ていた女性が道路脇の高さ1メートルほどのフェンスに腰かけて救助を待っていたということです。水はフェンスの高さにまで迫っていて、同じように車から外へ出た50代の男性もフェンスに腰かけていたほか、別の50代の男性は車の上で救助を待っていたということです。女性は、通報からおよそ3時間後の午後10時40分ごろに救助されました。消防や県によりますと、女性の命に別状はないものの、低体温の症状があったため、念のため入院して、手当てを受けています。また、ほかの男性2人にけがはなかったということです。西入間広域消防組合消防本部には12日午後7時半ごろから9時ごろにかけて、大雨により車から出られなくなったという通報が合わせて4件あったということです。
鳩山町赤沼地区の浸水した現場は
鳩山町によりますと、妊娠している女性が救出された赤沼地区は、3年前の台風19号の時にも、浸水被害があったということです。この地区は、南側の越辺川と北側の鳩川に挟まれていて、周囲よりも土地が低く、町のハザードマップでは、河川が氾濫した場合、3メートル未満の浸水が想定されています。3年前の浸水被害を受け、越辺川を管理する国は浸水対策の工事を行いましたが、町や県によりますと、12日の雨では2つの川の合流地点で水量が多かったため鳩川が逆流し赤沼地区に川の水があふれ出した可能性があるということです。近くに住む70代の女性は、「今までは水があふれても、家まで来ることはありませんでした。しかし、きのうの雨では家の裏側にある川から水が流れてきて、家の中まで入ってきたので、すぐに2階に避難しました」と話していました。

防災

各事例からの教訓

・『何が生死を分けるのか 首都圏の大雨被害で見えたポイントは』(2022/07/13 21:22 NHK)

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