※2019年6月28日15時30分現在
地震諸元
地震諸元(気象庁) | |
発生時間(JST) | 2019/06/18 22:22 |
震源地 | 山形県沖 |
緯度(北緯、度) | 38.6°N |
経度(東経、度) | 139.5°E |
規模(マグニチュード) | 6.7(暫定値; 速報値6.8から更新) |
深さ(km) | 14km(暫定値; 速報値約10kmから更新) |
震度(6強) | 新潟県村上市 |
震度(6弱) | 山形県鶴岡市 |
震度(5弱) | 秋田県由利本荘市、山形県、酒田市・大蔵村・三川町、新潟県長岡市・柏崎市・阿賀町 |
備考 |
※面的推計震度分布図等(JRISQ地震速報 防災科学技術研究所)
気象庁の記者会見
※記者会見動画(THE PAGE)
防災上の留意事項
津波が発生しており、海の中や海岸付近は危険です。海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。潮の流れが速い状態が続きますので、注意報が解除されるまで海に入ったり海岸に近づいたりしないようにしてください。
揺れの強かった地域では、家屋の倒壊や土砂災害などの危険性が高まっていますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意し、やむを得ない事情が無い限り危険な場所に立ち入らないなど身の安全を図るように心がけてください。
過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度6強程度の地震に注意してください。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
※『令和元年6月18日22時22分頃の山形県沖の地震について』(2019/06/19 気象庁)
専門家の見解
・『地震専門家「今後も同程度の強い揺れの可能性 注意を」』(2019/06/19 00:03 NHK)
東京大学地震研究所の平田直教授は「震源が浅いため、今後も同じ程度の地震が発生するおそれがある。この地域は昭和39年の新潟地震や平成16年の新潟県中越地震など過去に繰り返し大きな地震が起きているが、新潟県中越地震では最初の地震のあとに同程度の規模の地震が起きて被害が出た。今後も最初の地震と同じぐらいの強い揺れが発生する可能性があるので、住宅が損傷したり、物が落ちそうだったりする場合はすぐに退避してほしい」
・『専門家「日本海側も地震リスクあること忘れてはいけない」』(2019/06/19 02:26 NHK)
地震調査研究推進本部は、この日本海東縁部を、8つのエリアに分けて、規模の大きな地震の発生頻度を推定していますが、発生間隔が1000年程度以上など、太平洋側のプレート境界より長いのが特徴で、地震の記録が少ないために、わからないことも多い領域だということです。
古村教授は「南海トラフなど太平洋側の地震が注目されるが、日本海側も地震のリスクがあることを忘れてはいけない。ひとたび大きな地震が起きると、短時間で津波が到達するので、備えを進めてほしい」と指摘しています。
被害状況
都道府県別
人的被害(計) | 重傷者 | 軽傷者 | 程度不明 | 住家被害(計) | 全壊 | 大規模半壊 | 半壊 | 一部破損 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
宮城県 | 5 | 5 | |||||||
秋田県 | 2 | 1 | 1 | 1 | |||||
山形県 | 26 | 5 | 20 | 1 | 148 | ||||
新潟県 | 6 | 3 | 3 | 582 | 23 | 559 | |||
石川県 | 1 | 1 | |||||||
合計 | 40 | 10 | 29 | 1 | 582 | 0 | 0 | 23 | 708 |
人的被害
都道府県名 | 市町村名 | 人的被害(計) | 死者 | 行方不明者 | 重傷者 | 軽傷者 | 程度不明 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
宮城県 | 仙台市 | 1 | 1 | ||||
宮城県 | 塩竈市 | 1 | 1 | ||||
宮城県 | 栗原市 | 1 | 1 | ||||
宮城県 | 大崎市 | 2 | 2 | ||||
秋田県 | 秋田市 | ||||||
秋田県 | 湯沢市 | 1 | 1 | ||||
秋田県 | にかほ市 | ||||||
秋田県 | 仙北郡 美郷町 | 1 | 1 | ||||
山形県 | 鶴岡市 | 16 | 1 | 14 | 1 | ||
山形県 | 酒田市 | 4 | 1 | 3 | |||
山形県 | 新庄市 | 2 | 2 | ||||
山形県 | 東置賜郡 高畠町 | 1 | 1 | ||||
山形県 | 東置賜郡 川西町 | 1 | 1 | ||||
山形県 | 東田川郡 三川町 | 1 | 1 | ||||
山形県 | 飽海郡 遊佐町 | 1 | 1 | ||||
新潟県 | 新潟市 | 1 | 1 | ||||
新潟県 | 長岡市 | ||||||
新潟県 | 柏崎市 | 1 | 1 | ||||
新潟県 | 見附市 | 1 | 1 | ||||
新潟県 | 村上市 | 2 | 1 | 1 | |||
新潟県 | 燕市 | 1 | 1 | ||||
新潟県 | 五泉市 | ||||||
石川県 | 七尾市 | 1 | 1 |
詳細
人的被害の状況です。地震時のケガの他、避難時に負傷した方もいます。
新潟県
・村上市:70代男性、避難時にガラスで右足を切って市内の病院に搬送(重傷)
・柏崎市:60代女性、車いすから転落して頭を打った(軽傷)
・燕市:30代男性、転倒による骨折(重傷)
・新潟市:10代男性、地震で驚き頭部をぶつけ負傷(軽傷)
山形県
鶴岡市
(68歳女性、避難場所に向かう途中で転倒し足にけが)
・20代女性、ガラスによる裂傷
・20代女性、足熱傷
・70代女性、左目裂傷
・50代女性、左手首骨折
・60代女性、膝裂傷
・20代女性、右前腕腫脹
・70代男性、眉間打撲
・60代男性、腰椎骨折
・40代女性、顔面打撲
・55歳男性、足首捻挫
・30代男性、右目窩底骨折
・70代女性、急性心筋梗塞 ※ ※あつみ林業センターへの自主避難者、気分の不調を訴え、荘内病院へ搬送(12:04)
・30代女性、出血、縫合処置
・10代女性、ガラスを踏んで出血、縫合なし
・10代男性、動悸、自発性喪失
・60代女性、左足首骨折の疑い
・高畠町で、65歳の女性が自宅の階段で転倒し、病院に搬送。右の手首を骨折した疑い
石川県(負傷者1名)
・七尾市(津波注意報)で、89歳の男性が避難中に転倒し、頭を打つ軽いけが
宮城県(負傷者5名)
・大崎市、仙台市、栗原市で、避難中に転倒するなどして軽いけが
住家被害
都道府県名 | 市町村名 | 住家被害(計) | 全壊 | 大規模半壊 | 半壊 | 一部破損 |
---|---|---|---|---|---|---|
宮城県 | 仙台市 | |||||
宮城県 | 塩竈市 | |||||
宮城県 | 栗原市 | |||||
宮城県 | 大崎市 | |||||
秋田県 | 秋田市 | 1 | 1 | |||
秋田県 | 湯沢市 | |||||
秋田県 | にかほ市 | 1 | 1 | |||
秋田県 | 仙北郡 美郷町 | |||||
山形県 | 鶴岡市 | 148 | 148 | |||
山形県 | 酒田市 | |||||
山形県 | 新庄市 | |||||
山形県 | 東置賜郡 高畠町 | |||||
山形県 | 東置賜郡 川西町 | |||||
山形県 | 東田川郡 三川町 | |||||
山形県 | 飽海郡 遊佐町 | |||||
新潟県 | 新潟市 | |||||
新潟県 | 長岡市 | 3 | 3 | |||
新潟県 | 柏崎市 | 2 | 2 | |||
新潟県 | 見附市 | |||||
新潟県 | 村上市 | 576 | 3 | 20 | 553 | |
新潟県 | 燕市 | |||||
新潟県 | 五泉市 | 1 | 1 | |||
石川県 | 七尾市 |
応急危険度判定
・村上市(2019/06/21 09:00現在、新潟県まとめ)
調査済(緑):103件、要注意(黄):65件(うちCB塀12件)、危険(赤)22件(うちCB塀5件)
・鶴岡市(2019/06/21 14:45現在、鶴岡市まとめ)
調査世帯数:338、要注意(黄):50、危険(赤):41
その他の被害
・窓ガラスの破損等
山形県鶴岡市三瀬地区のコミュニティーセンター:棚からものが落ちたり、窓ガラスが割れたりする被害
液状化
・山形県鶴岡市
『山形 鶴岡駅前の駐車場で液状化か』(2019/06/19 05:55 NHK)
JR鶴岡駅前駐車場では、至るところに車がタイヤの半分ほどまで埋まる水たまりができていて市の職員が状況を確認していました。周辺では、配管の破裂などは確認できず、液状化の可能性が高い
ブロック塀の倒壊
・村上市府屋地区
・秋田県由利本荘市御門地区
ブロック塀が約10メートルにわたって大きく崩れた
被害状況の調査
瓦屋根
・『山形県沖地震の瓦屋根被害は 40年超が中心 ガイドライン工法は問題なし』(2019/08/01 Housing Tribune 編集部)
2001年に(独)建築研究所、全日本瓦工事業連盟、全陶連、全国厚型スレート組合連合会が共同で、科学的実験・技術データをベースとしたガイドライン工法で瓦屋根の施工で確立。各加盟企業は、この施工方法の順守を推進。今回地震のあったエリアの工事業組合で、ガイドラインを踏まえて独自にまとめた寒冷地仕様で施工した屋根は被害が報告されていません
インフラ
電気
・停電
新潟県、山形県(9232戸)→07:00前までにすべて復旧
水道
・断水
復旧
行政の対応
政府
2019/0
・22:25、総理大臣官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置
国土交通省
資材提供(東北地方整備局)
・6/19、ブルーシート、940枚
・飲料水(ペットボトル、1.5L)、456本
村上市
・ブルーシート無料配布(1世帯に1枚、大きさ:縦3.5mX横5.3m)
配布場所:村上市山北支所、配布時間:午前8時30分~午後5時15分
・り災証明書の発行:対象地区 府屋・岩崎・中浜・伊呉野の4地区
発行場所:6月26・27日;さんぽく会館、6月28日以降;村上市山北支所
鶴岡市
・支援情報
『復旧にむけた取組』(『広報つるおか 2019. 8』2019/08 鶴岡市)
・ブルーシート無償配布(屋根・外壁の飛散防止のため)
山形 鶴岡市が住宅相談窓口 ブルーシート無料配布も(2019/06/19 18:39 NHK)
今回の地震で震度6弱の揺れを観測した山形県鶴岡市では、市役所と温海庁舎の2か所に住宅相談窓口を開設したほか、自宅が被害を受けた住民向けに応急処置に使うためのブルーシートを無料で配布しています。
鶴岡市役所では4階の建築課に窓口が設けられ、地震による建物被害やがれきの処理などについて市民からの電話相談を受け付けています。
市によりますと屋根瓦が落ちたなどの被害の報告が複数入っているということで、住宅が傾くなどの被害相談が寄せられた場合には応急危険度判定士を派遣して対応するということです。
また、応急処置に使うためのブルーシートを900枚用意して鶴岡市役所と温海庁舎で無料で配布しているということです。
熊本市
・村上市へブルーシート150枚の独自支援
社会福祉協議会の対応
全国社会福祉協議会
・現在全社協では、山形県社協、新潟県社協と連絡を取りながら、情報収集を行っています。
※『6月18日・山形県沖の地震(第2報)』(2019/06/19 全国社会福祉協議会)
村上市社会福祉協議会
・「被災者総合相談窓口(ゆりはな相談所)」を、6/21に市役所と連携して開設
※災害ボランティアは、現時点での募集はなし
鶴岡市社会福祉協議会
・災害ボランティアは、現時点での募集はなし
支援団体等の対応
JVOAD
・関係機関・団体と連携し情報収集
・連携団体とともに先遣隊として現地入り
状況報告書(6/19)、状況報告省(6/20)
災害NGO結
・JVOADと連携して先遣隊として現地調査
【毎日活動報告】今日はお天気にも恵まれたので、山形と新潟を調査して細かいところを見て周りました。地元社協さんなどとの打ち合わせも踏まえて、結としては外部支援の必要はないと判断しました。この二日間の動きや、現地の状況、他団体との連係など詳しくは明日中に結のHPにアップする予定です。とりあえず、安全運転で滋賀に戻ります!(あ)※写真は東京との電話ミーティングの様子
災害NGO結さんの投稿 2019年6月20日木曜日
OPEN JPAN
・山形県鶴岡市で現地調査
新潟山形地震緊急支援プロジェクトでは今朝の鶴岡市市役所からの打ち合わせを経て山形県新潟県の被害状況の確認地元の区長さん地元社協各県社協新潟の李さん山形の千川原さん連携団体JVOAD…
レスキューアシスト
・先遣隊として現地調査
【6月19日 水曜日】〜 新潟、山形地震の報告〜今回の先遣調査、調整は OPEN…
災害情報支援ポータル
・現地でのGIS(住宅地図システム)の導入・活用支援(新潟県村上市)
・先遣隊への情報支援
・現地社会福祉協議会アドバイザーへの情報支援
・被害・支援状況の集約・情報発信
・情報支援コミュニティーグループの設置
『20190618 新潟・山形地震 情報支援グループ』(facebook)
報道
『新潟県と山形県で雨 土砂災害に注意を 地盤緩んでいるおそれ』(2019/06/19 09:13 NHK)
気象庁によりますと、新潟県と山形県では、上空の気圧の谷の影響で雨が降っていて、19日夜にかけてところによって雷を伴って強く降るおそれがあります。
激しい揺れによって地盤が緩んでいるとして、気象庁は新潟県村上市と山形県鶴岡市で当分の間、「大雨警報」と「大雨注意報」、「土砂災害警戒情報」の基準を引き下げて発表することにしています。
気象庁は、今後の地震活動や雨の降り方に十分注意するよう呼びかけています。
行政の動き
政府の動き
・首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置
ライブログ・SNS
準備中