令和元年台風8号

気象状況(気象庁)

・台風第8号は、発達しながら北西へ進んだ後、強い勢力となって8月5日夜から6日にかけて九州に接近した
・九州南部・北部では猛烈な風や非常に強い風が吹き、局地的には雷を伴った非常に激しい雨が降った
・6日5時頃に宮崎市付近に上陸した後、北上し、やや勢力を弱めて6日午後には対馬海峡に進んだ
・西日本では大気の状態が非常に不安定な状態が続き、四国、九州北部では7日にかけて激しい雨が降った

大雨の状況

主な24時間降水量

都道府県名市町村名観測地点名降水量(ミリ)時間
徳島県那賀町木頭430.56日23時20分まで
宮崎県延岡市古江276.56日22時50分まで
大分県佐伯市佐伯259.57日0時30分まで
高知県馬路村魚梁瀬
257.06日21時30分まで
SNS

被害状況

※出展『令和元年台風第8号による被害及び消防機関等の対応状況(第3報)』(2019/08/08 総務省消防庁)

人的被害

都道府県死者(名)重傷(名)軽傷(名)備考
福岡県2軽傷 2人(福岡市)
大分県11 死者 (九重町)、軽傷 (日出町)
宮崎県11重傷(延岡市)、軽傷(綾町)
合計114
死者

【大分県】
・九重町:56歳男性、6日早朝に「養魚場の様子を見に行く」と水を引いている川の様子を見に出かけた後、10時頃、九重町野上の川で浮いているのが発見され死亡が確認された(各種報道)

重傷

【宮崎県】
・延岡市:50代男性、強風にあおられ転倒(報道)

軽傷

【大分県】
・日出町:55歳女性、6日午前7時45分頃、自宅のドアを開けた際、風にあおられて転倒し頭を打った→町内の病院に搬送(大分日日新聞)
【宮崎県】
・綾町:60代女性、強風で転倒し頭を打った(報道)

住家被害

都道府県全壊(棟)半壊(棟)一部破損(棟)床上浸水(棟)床下浸水(棟)備考
福岡県3一部破損(北九州市2、芦屋町)
大分県1全壊(佐伯市)
宮崎県213一部破損(都農町2)、床上浸水(延岡市)、床下浸水(延岡市3)
合計1513

河川被害

大分県佐伯市
・久留須川:漏水→対策済、溢水→浸水解消
宮崎県延岡市
・古川:溢水→浸水解消
河川用語解説(木曽川上流河川事務所)

ライフライン被害

※2019年8月8日7:00現在(内閣府防災)

電力

・停電なし(九州電力管内で、最大25,570戸が停電[8/6 6:00時点])

水道

・被害なし

通信

【携帯電話】
・NTTドコモ;宮崎県西都市1局停波
・KDDI:復旧済み

報道

県内18市町村が避難勧告や避難準備・高齢者等避難開始を発令。自主避難を含め、最大で575世帯の754人が避難した。県北を中心に記録的な大雨となり、延岡市では住宅など4棟で浸水被害が発生。2人がけがを負った。停電や交通機関の運休も相次ぎ、住民生活に影響が出た。
『台風8号猛威、記録的大雨 住宅浸水、2人けが』(2019/08/07 宮崎日日新聞)

九重町で水源を見に出掛けた50代男性が亡くなり、日出町では強風にあおられた女性が転倒してけが。倒木や斜面崩壊による道路の通行止めなども相次いだ。佐伯市佐伯、同市直川付近では午前9時までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を出した。
台風8号、佐伯で1時間110ミリ 風で転倒、1人けが』(2019/08/06 大分合同新聞)

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