気象概況

前線を伴った低気圧の影響で、大気が不安定となり、12日午前、奈良県を中心に大雨となった。気象庁は、奈良県橿原市、大和高田市などで、レーダー解析で時間雨量100ミリ以上の猛烈な雨が観測されたとし、記録的短時間大雨情報を発表した。
＜１時間雨量＞
・葛城市75.5ミリ（観測史上1位）
・宇陀市59.0ミリ（観測史上1位）

（気象庁より）

【奈良県で記録的短時間大雨情報】 https://t.co/8QwyoHflq0 奈良県に、前線に伴う発達した雨雲がかかっています。今朝7時までの1時間に、田原本町付近で約120ミリ..

— tenki.jp (@tenkijp) September 11, 2017

※9月12日の雨雲の動き（tenki.jp）

被害状況（2017/09/12現在）

人的被害

なし

住家被害

火災被害

＜全焼＞
・宇陀市大宇陀守道：1軒（12日06：30ごろ、落雷が原因とみられる火災が発生）
※奈良県：平成２９年８ 月２４日からの大雨による被害状況について（2017/09/12 18:00現在、奈良県防災統括室）

その他の被害

車両浸水

・大和高田市磯野南町：近鉄大和高田市駅高架下道路で車両浸水 ２台
・大和高田市北本町：ＪＲ高架下道路で車両浸水 ２台
・大和高田市築山：近鉄築山駅北側道路で車両浸水 １台
・大和高田市日之出西本町：近鉄高田駅東側高架下道路で車両浸水 ３台
・大和郡山市馬司町：道路冠水に伴う車両浸水 １台
・大和郡山市発志院町：国道２４号道路下道路でバイク浸水 １台

支援状況

行政

桜井市

・り災証明書の発行
「※現地確認および証明書の発行は、後日になります
※補修を行う前に、被害家屋の写真を撮影しておいてください
※床下浸水等で消毒用消石灰が必要な方については、けんこう増進課へ問い合わせてください」
・消毒薬の配布
・消毒の方法
詳細は、市のこちらのお知らせをご覧ください。

災害ボランティアセンター・社会福祉協議会

・災害ボランティアセンターの設置予定なし。ニーズが生じた場合は、通常ボランティアセンター対応（奈良県社協情報）

報道

『大雨の奈良、「滝のように降った」駅が浸水、ダイヤに乱れ』（2017/09/12 11:25 産経新聞）
奈良県橿原市の近鉄橿原神宮前駅の通路では一時、流れ込んだ水がくるぶしの高さまでたまったほか、道路では冠水も生じ、市民生活は大きく混乱した。
　同駅では午前７時ごろ、地下部分にある改札付近一面に数センチの水がたまり、駅員らがほうきやモップで排水作業に追われた。店舗にも浸水し、薬局の店員は「一部の商品に被害が出た。乾くまで店を開けられない」とため息をついた。

「奈良県内１時間１００ミリ　大和高田など浸水被害」（2017/09/12 15:04 毎日新聞）
『宇陀市大宇陀守道（もち）では午前６時半ごろ、落雷が原因とみられる火災が起き、民家１棟が全焼したという。橿原市の近鉄橿原神宮前駅では午前７時ごろ、側溝からあふれた水が構内の地下通路に流れ込んだ。駅員は「こんなことは初めて」と驚いた様子だった。大和高田市ではＪＲ線ガード下の道路が冠水し、動けなくなった車もあった。また、和歌山県内でも田辺市で１時間に５５ミリなどの降水を観測。同市によると、山間部の「高野龍神スカイライン」で土砂崩れが発生し、片側通行の規制を実施。同市龍神村龍神の９２世帯１７７人に避難勧告が出された。
鉄道はＪＲ桜井線・奈良－高田間、近鉄大阪線・河内国分－名張間などで運転を見合わせ、運休や遅れが出た』

5500世帯に避難勧告　浸水被害も　奈良で記録的大雨(2017/09/12 ANN)

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