3月1日22時42分頃、沖縄県西表島付近を震源とする地震があり、竹富町西表島で震度5弱を観測しました。この地震による津波の心配はありませんでした。2日24時30分現在、被害の報告はありません。沖縄県内で震度5弱以上の地震が観測されたのは、2010年2月27の沖縄本島近海地震(M7.2)以来の8年ぶりです。なお、この地震に関して緊急地震速報(警報)が発表されています。
地震諸元
地震諸元(気象庁) | |
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発生時間(JST) | 2018/03/01 22:42 |
震源地 | 西表島付近 |
緯度(北緯、度) | 24.2°N |
経度(東経、度) | 123.8°W |
規模(マグニチュード) | 5.6 |
深さ(km) | 15 |
震度(5弱) | 沖縄県竹富町 |
防災・今後の見通し(2018/03/02 気象庁)
気象庁は以下の注意を呼びかけています。
防災上の留意事項
・揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどが起こりやすくなっている可能性があるので、今後の地震活動に注意
今後(余震等)
・過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5弱程度の地震に注意
・特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くある
※現在の地震の状況
・今回の地震発生後、2日24時35分現在、震度1以上を観測した地震が7回(最大震度3:2回、最大震度1:5回)発生している
記者会見資料
・「平成30年3月1日22時42分頃の西表島付近の地震について」(2018/03/02 気象庁)
被害状況(2018/03/02 24:30現在)
・被害情報なし(竹富町・消防、沖縄県)
・地元の消防団などが確認を進めている(NHK報道)
報道
・『西表震度5弱 余震に不安な夜 「ここ2~3カ月、地鳴りがあった」』(2018/03/02 08:00 沖縄タイムス)
環境省西表自然保護官事務所の杉本正太自然保護官(30)は「ドーンと下から突き上げるような揺れだった。ここ2~3カ月、地鳴りが何度かあったから職場でも怖いって話していたが、まさかこんなに大きいのが来るとは」と話した。
自宅にいた同町議会の新博文議長は「急に揺れて何かと思った。町役場は大丈夫と言ったが、息子夫婦は子どもを連れて車で高台に逃げた。特に被害も津波もないようだが、まだ余震が続いているよ」と語った。
島西部の干立地区の山下義雄公民館長(40)は、役員会議の最中に強い揺れを感じたという。竹富町消防団西表分団長でもあり、「中学の時に起きた群発地震は震度4が頻発した。学校や建物にひびが入るなどの被害があったから、注意しないと」と述べ、地域の見回りを続けた。
・「沖縄 西表島で震度5弱 津波なし」(2018/03/02 01:18 NHK)
西表島の上原駐在所の警察官は「ドンという音がしたあと、2~3秒くらい横にぐらぐらと揺れた。物が落ちるようなことはなかった。今のところ建物に亀裂が入ったということは確認できていない」と話しています。
西表島で旅館を経営している女性は電話での取材に対して「突然すごく揺れたので驚きました。ただ物が落ちたりガラスが割れたりするような被害は今のところありません」と話していました。西表島にあるホテル「ニラカナイ西表島」によりますと、大きな横揺れが10秒ほど続いたあと、断続的に揺れたということです。宿泊しているおよそ60人にけがはなく、現在ホテルの外に誘導しているということです。西表島にあるゲストハウスのオーナー、谷健二さんは取材に対し「下からドカンと突き上げるような揺れがありました。宿泊者が4人いて皆さん驚かれていたが、けがはありませんでした。本棚の本が2冊ほど落ちました」と話していました。
・『西表島で震度5弱…「2階が落ちてくるかもと」』(2018/03/02 01:13 読売新聞)
竹富町の民宿経営の女性(66)は、自宅でテレビを見ていた時に大きな横揺れに襲われた。家がギシギシと音を立ててきしんだといい、「2階が落ちてくるかもと思った」と声を震わせた。同町のホテルの男性従業員(47)によると、棚から物が落ちるなどの被害はなかった。約70人の宿泊客にけがはなく、館内放送で室内待機と、念のため海に近づかないよう注意を呼びかけたという。
・「西表で震度5弱 沖縄県内8年ぶり 警戒呼び掛け」(2018/03/02 06:30 琉球新報)
県内で震度5弱の地震が観測されたのは、2010年2月の沖縄本島近海地震以来8年ぶり
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