概要
・諏訪之瀬島の御岳(おたけ)火口では、12月28日2時48分に、大きな噴石を伴う噴火が発生(大きな噴石が火口の南東約1.3キロまで飛散、噴煙は火口縁上200mまで上がり雲に入った)
・御岳(おたけ)火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石に警戒を呼び掛けた
・鹿児島県によると、同島には40世帯80人が居住してるが、けが人や建物被害などの報告は入っていない
・爆発は、21日から増加し、その後、多発
・諏訪之瀬島で噴火警戒レベルが3となるのは初めて
・鹿児島地方気象台は、28日に海上保安庁のヘリコプターに職員が同乗して、上空から噴石の状況などを確認する予定
記者会見
・鹿児島地方気象台は、12月28日5時30分から記者会見を開催
・「火山ガスの放出量などのデータに大きな変化は見られないものの、今後も地殻変動や火山性地震を注視」
報道
・『諏訪之瀬島の御岳 噴火警戒レベル3に上げ 鹿児島・十島村』(2020/12/28 03:51)
福岡管区気象台は28日午前2時56分、十島村・諏訪之瀬島の御岳(おたけ)の火山活動が活発化したとして、噴火警戒レベル2(火口周辺規制)を3(入山規制)に引き上げた。火口から2キロの範囲で噴石に警戒を呼び掛けている。同2時48分の爆発で、南東約1・3キロに噴石が飛び、火口から1キロ以上となる引き上げ基準を超えた。レベル3への引き上げは初めて。御岳の南南西約4キロ付近には約80人が住んでいる。
・『噴火警戒レベル「3」に 諏訪之瀬島で大規模噴火』(2020/12/28 ANN)
噴火情報
現在の警戒事項等(気象庁)
気象庁は、以下の注意・警戒を呼び掛けています。
「御岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。」
噴火警報の対象市町村(気象庁)
鹿児島県:十島村
・『諏訪之瀬島の活動状況』(気象庁)
解説
『諏訪之瀬島に噴火速報/噴火警戒レベル3に引き上げ』(2020/12/28 ウェザーニュース)
被害状況
・けが人や建物被害などの報告なし(鹿児島県)
参考
諏訪之瀬島
・『諏訪之瀬島の噴火警戒レベル(リーフレット)』(気象庁)
噴火警戒レベル4の火山
・桜島
・口永良部島
・諏訪之瀬島
※西之島は、「入山危険」(噴火警戒レベル対象外の火山)
リンク
・『火山登山者向けの情報提供ページ(全国)』(気象庁)
・『日本全国の活火山マップと最新の噴火警戒レベル』(国立情報学研究所 北本研究室)