地震概要
地震情報
地震諸元(気象庁) | |
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発生時間(JST) | 2022/01/22 01:08 |
震源地 | 日向灘 |
緯度(北緯、度) | 32.7 |
経度(東経、度) | 132.1 |
規模(マグニチュード) | 6.6 |
深さ(km) | 45km |
震度(5強) | 大分県:大分市、佐伯市、竹田市 宮崎県:延岡市、高千穂町 |
震度(5弱) | 高知県:宿毛市 熊本県:阿蘇市、産山村、高森町 大分県:臼杵市、由布市 宮崎県:都農町 椎葉村、美郷町 |
推計震度分布(気象庁)
面的推定震度分布(防災科研)
J-RiSQ震度速報
※2022/01/22 01:20:15発表 (Ver.6 最終報)
防災上の留意事項
※気象庁
・揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっていますので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意してください。
・過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意してください。特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
・南海トラフ地震の想定震源域内で発生した地震ですが、南海トラフ地震との関係を調査するマグニチュードの基準未満の地震です。なお、地震活動等については気象庁で注意深く監視しています。
・今回の地震で揺れの大きかったところでは、地盤が緩んでいる可能性があり、少ない雨でも土砂災害が起こるおそれがあるため注意してください。
南海トラフ地震との関係
・気象庁は2月7日に「南海トラフ地震評価検討会」の定例会合を開催
・本地震について、南海トラフ巨大地震が発生する可能性を直接高めるものではないとの見解を示した
報道
・『南海トラフ地震への影響「小さい」 日向灘の地震で気象庁評価検討会』(2022/02/07 19:52 朝日新聞)
平田直会長は会見で「地震の規模が小さく、プレートの境界への影響は小さいと考えられる」と述べた。
記者会見(気象庁)
・『令和4年1月22日01時08分頃の日向灘の地震について』(2022/01/22 気象庁)
被害情報
出典:『日向灘を震源とする地震による被害及び消防機関等の対応状況(第7報)』(2022/01/31 総務省消防庁)
人的被害
負傷者13名(重傷者3名、軽傷者10名)
都道府県 | 市町村 | 重傷者 | 軽傷者 |
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山口県 | 周南市 | 1 | |
佐賀県 | 鳥栖市 | 1 | |
熊本県 | 山鹿市 | 1 | |
大分県 | 大分市 | 3 | |
大分県 | 佐伯市 | 3 | |
宮崎県 | 宮崎市 | 1 | |
宮崎県 | 延岡市 | 1 | |
宮崎県 | 日向市 | 1 | |
宮崎県 | 新富町 | 1 | |
合計 | 合計 | 3 | 10 |
詳細
※報道等
大分県佐伯市
・けが:3人(80代男性;避難の際に転倒、60代男性;屋内で落ちてきた物に当たった、女性;市役所に避難後に体調が悪くなった)⇒救急搬送
宮崎県日向市
・けが人(40代男性;自宅で転倒し、顔をけがしたとして救急搬送)
住家被害
都道府県 | 市町村 | 全壊 | 半壊 | 一部破損 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
高知県 | 宿毛市 | 1 | 1 | ||
合計 | 合計 | 1 | 1 |
詳細
※報道等
大分県佐伯市
・200件(屋根の瓦が落ちるなどの被害が市へ報告、市職員が被害状況の調査を実施)
出典:『震度5強の地震 佐伯市で住宅被害の連絡が約200件 大分』(2022/01/23 テレビ大分)
その他の被害
※出典:報道等
大分県大分市
・水道管の破裂:市内5カ所で水道管が破裂
・倒壊:街灯1本
大分県竹田市
・市内の七里田温泉館の下湯が、22日から湯量が減り始め、通常の約10分の1になり、1月24日から利用中止
報道
・『久住町の七里田温泉館下湯、存続の危機 22日の地震で湯量10分の1に』(2022/01/27 大分合同新聞)
宮崎県日向市
・落石:1件(市内の道路で落石)
・街頭倒壊:1件(老朽化した街灯が倒れた)
宮崎県高千穂町
・エレベーター停止(地震直後に役場のエレベーターが自動停止)
支援情報
延岡市
・『『令和4年1月22日 日向灘地震』に関する無料法律相談会の開催について』(2022/01/26 延岡市)
内容:延岡市、日向市に法律事務所を構える弁護士による無料法律相談会
期間:令和4年1月27日(木)~令和4年2月28日(月)
場所:各法律事務所
備考:これまでは、「ブロック塀が壊れ、隣家の壁を傷つけてしまった場合の修理費用の負担について」や、「屋根が一部損壊し、修理業者に言われるがまま結んだ契約を解約できるか」などの相談が寄せられている
屋根の応急処置
屋根の養生
・『屋根に被害 自分でできる雨漏り対策』(NHK)
報道
・『宮崎・大分で震度5強 震源は日向灘、津波の心配なし』(2022/01/22 04:20 朝日新聞)
課題・教訓
高齢の重傷者
深夜の災害対応
深夜・冬季の立ち退き避難
参考資料
・『深夜の大地震で問われる覚悟と確認』(202201/29 小寺 信良)
屋根修理業者不足
報道
・『震度5強の地震 佐伯市で住宅被害の連絡が約200件 大分』(2022/01/23 テレビ大分)
最大震度5強を観測した地震で、佐伯市蒲江では複数の住宅で屋根の瓦が落ちる被害が出ていて、ブルーシートをかぶせて雨をしのぐ様子が見られました。
ーー被災者「瓦屋さんがいつ来てくれるか。1か月か2か月か3か月か分からないような状態。それまでもてばいいですけどね」