地震諸元
地震諸元(気象庁) | |
発生時間(JST) | 2023/05/11 04:16ごろ |
震源地 | 千葉県南部 |
緯度(北緯、度) | 35.2°N |
経度(東経、度) | 140.2°E |
規模 | マグニチュード 5.2(暫定値) |
深さ(km) | 40km |
震度(5強) | 【千葉県】木更津市 |
震度(5弱) | 【千葉県】君津市 |
備考 | この地震による津波の心配はありません。この地震について、緊急地震速報を発表しています。 |
推計震度分布
・推計震度分布マップ(気象庁)
・推計震度分布マップ(防災科学技術研究所)
気象庁の記者会見
防災事項
防災上の留意事項(気象庁)
・この地震による津波の心配はなし
・揺れの強かった地域では、落石や崖崩れなどの危険性が高まっているので、今後の地震活動や降雨の状況に十分注意
今後の見通し(気象庁)
・過去の事例では、大地震発生後に同程度の地震が発生した割合は1~2割あることから、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意
・特に今後2~3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くある
地震発生時の映像
震度5強の揺れを観測した木更津市のコンビニで「お菓子が棚から落ちた」https://t.co/slgvyxZqyi
— 千葉のNHK/ちばを愛するあなたのメディア (@nhk_chiba) May 11, 2023
懸念事項
屋根等の応急処置・応急修理の担い手不足
自力では応急処置や修理が難しい世帯などで、家屋の被害がさらに進行することが懸念されます。
大雨・強風や屋根からの転落などによる二次被害等
土砂災害や建物被害、特に、屋根損傷による雨漏り被害なども心配されます。また、屋根への応急処置の際の転落などの二次災害も懸念されます。
⇒雨漏り対策に関しては、支援団体より屋内の雨漏り対策資料を公開
こちら
※令和元年の台風15号では、死亡事故も起きています
・『千葉台風 家屋修理で転落死3人 101人けが、停電3万7000戸』(2019/09/19 東京新聞)
台風15号で被災した千葉県で、家屋修理の際に屋根などから転落した事故が相次ぎ、少なくとも3人が死亡、101人が重軽傷を負ったことが18日、消防への取材で分かった。県は高所での作業は事故につながるとして、屋根にブルーシートを張る際は専門業者に依頼するよう呼び掛けている。
一人暮らし高齢者・障がい者宅などでの片付け
おおきな揺れで、家具の転倒や物が散乱している家庭も多く、片付けが一人では難しい世帯について、支援が難しくなる可能性。
⇒家族・親族や、地縁組織、ボランティアセンター等での感染予防しながらの支援やサポートの予定
今後の地震や2次災害
一部損壊など、目に見えにくい被害の確認とフォロー
屋根上の被害などの一部損壊家屋は、被害状況が見えづらく、また、揺れの範囲も広いため、被害状況把握には時間がかかる可能性があります。また、一部損壊と言えども、屋根瓦の損傷などは、雨漏りで生活するのが難しくなったり、建物全体へのダメージにつながる可能性があります(島根西部地震や大阪北部地震、山形県沖地震など)。
被害状況
人的被害(全国・都道府県)
負傷者:1人(千葉県)
※2023年5月11日8時現在
出典:『千葉県南部を震源とする地震による被害及び消防機関等の対応状況(第4報)』(総務省消防庁)
人的被害(市町村)
<軽傷>
・千葉県千葉市:1人(70代女性、ベッドから転落し、後頭部及び左大腿部を負傷)
・千葉県君津市:1人(70代女性、寝室で自己転倒し、右肩部を負傷)
※2023年5月11日9時現在
出典:『令和5年5月11日千葉県南部を震源とする地震について(第1報)』(千葉県)
報道
・千葉県君津市、72歳女性、自宅で転倒し、右肩を打ち軽いけが(君津市消防、NHK、千葉日報)
・神奈川県横浜市保土ケ谷区、60代の女性が自宅で転倒し、手首に軽いけが(NHK)
・神奈川県川崎市高津区、50代男性、自宅で落ちてきた照明が頭にあたって、軽いけが(NHK)
住家被害
住家被害・市町村
<一部損壊>
・千葉県木更津市:3棟(住宅の屋根瓦が落下)
※2023年5月11日9時現在
出典:『令和5年5月11日千葉県南部を震源とする地震について(第1報)』(千葉県)
報道
・千葉県木更津市清見台地区、中央地区、新宿地区など:屋根の瓦が落ちたという情報あり(木更津市、NHK報道)
・千葉県君津市浦田地区:建物の屋根瓦が落ちたという情報あり(君津市、NHK報道)
・『地震 木更津 住宅の瓦が落ちるなどの被害 複数確認』(2023/05/11 NHK)
木更津市吾妻の2階建ての住宅では、2階の屋根から瓦がはがれ、1階の屋根の上に落ちました。室内では、2階の棚に置いてあったものが落ちて床に散乱したほか、廊下やキッチンの壁がひび割れるなどの被害がありました。地震が起きたとき、中では家族4人が寝ていましたが、けがはなかったということです。住宅に住む〇〇さん(38)は「大きな揺れで飛び起きて子どもたちも怖くて泣いていました。ガシャーンと音がしたと子どもが言っていたのでまさかと思って外を見てみたら瓦が落ちて割れていました。片付けもまだできておらず、過去の大きな地震のトラウマがよみがえって不安になります」と話していました
リンク
報道機関
・千葉日報
SNS等
・ちば減災プロジェクト(ウェザーニュース・千葉県)